エンジニアがOSS開発を行うべき理由

オープンソースソフトウェアの略で知られているOSSは、ソースコードを無償で公開して、自由に複写、改変することが許諾されているプログラムのことです。OSSは、誰でもそれを使ってソフトウェアを開発できるため、エンジニアが腕を競うには非常に適した素材であるといえます。また、それだけでなく、社会で使われている重要なソフトウェアの多くにはOSSが搭載されるようになってきているため、OSSを使いこなせるエンジニアには、大規模なソフトウェア開発案件に従事できる機会が数多くもたらされる可能性があるのです。

OSSは誰でも自由に使えるため、個人でダウンロードしてきて自分だけで開発作業を行うことも可能ですが、それだけではスキルアップを図るには不十分です。インターネット上で検索すれば、特定のOSSを用いて大規模なシステムを開発する共同プロジェクト案件が数多く見つかるはずなので、自分の腕に自身があるエンジニアであれば、そういった案件を複数こなしてOSS開発の実力を向上させるように努めるとよいでしょう。

ある程度のOSS案件を経験しておけば、自らのスキルを示す格好の材料になるため、独立してフリーランスとなっても仕事がなくなるおそれはありません。低報酬の小規模な案件だけでなく、高報酬が期待できる大規模システム案件も受注しやすくなるため、フリーランスのエンジニアとして生計を立てていきたいと考えているのであれば、積極的にOSS開発に取り組むようにするとよいでしょう。